管理がある。マネージメントがない。
日本企業は製造・輸出パワーを使い、世界に拡大した。
しかし、本当のグローバルビジネスには上手く対応していない。
どうしてであろう。
1つはグローバルビジネスのため、マネージメントが必要である。
簡単に言えば、管理はあるシステムの中で行うことであり。
マネージメントとは連続的に環境/システムを創造することである。
日本企業と海外の子会社が、同じシステムであったなら、管理できるかもしれない。
しかし、海外の子会社のシステムが違うので、管理できない。
つまり、マネージメントが必要である。
企業は益々複雑な環境に対応しなければならない(マーケット、組織、技術、トレンド、人間等の複雑さ及びカオス)。
企業は益々専門化した環境にも対応しなければならない(専門化した人材、専門化した部、専門化したバリュー・チェイン等)。
マネージメントという分野はその複雑さ、カオス、専門化からパフォーマンスを生み出す。
そのパフォーマンスを意味にすること。
添付資料の1ページ(こちら)に示しているのように、
日本企業は工場、設備、技術的なシステム、効率性から
パフォーマンス/アウトプット
/業績を上手に
出している(管理をよく使う)。
しかし、(特に海外で)組織、人間、カルチャー、社会的なシステムから
パフォーマンス/アウトプット
/業績を生み出すことが弱いのである。
そこでマネージメントが必要。
マネージメントがなければ、組織、人間からパフォーマンスが解放すらない。
工場や技術的なシステムに比べて、組織や人間のパフォーマンスを解放する方法が180°違うである。
マーケットのカオス及び組織の複雑さに対して、
組織エンジニアリング、企画、ルールはあまり効果的ではない。
そのカオスと複雑さの中、ガイドとして、ビジョン、価値観、ミッション、ストラテジック・ガイドポスト等が有効である。
それらはマネージメントのツールである。
管理と違って、マネージメントにはルールやフォーミュラがない。
自分の頭から適切なマネージメントスタイルを創造しなければならない。
適当な環境作りによって、対応しなければならない。
宇宙人があなたのチームに入っても、対応できるように。
例えば、日産のCarlos Ghosnは社員が日本人か、ロシア人か、宇宙人か・・構わない。
明日、彼は適切な環境を創造する。
インプットの管理の中心と違って、欲しいアウトプットを生み出すために、マネージメントは適切な環境を積極的に創造することである。
つまり、マネージメントは新しい考え方、新しいやり方を創造することである。
グローバルビジネスを行うため、マネージメントが必要が、
Sony、Toyota(NUMMIベンチャー(カリフォルニア)以外)、Honda等でもマネージメントがちゃんと動いていない。
オーストラリアにもそのようなことをよく見た。
日本企業から導入した製造と効率性のようなことがすごいのである。
しかし、組織、人間からパフォーマンスを解放するために、何が必要かわかっていない。
モチベーション、ビジョン、ストラテジ、方針、人間の理解等を与えていない。
通常、会社のカルチャーもちゃんと説明していない。
しかし、組織からパフォーマンスを解放するためには、そのようなことが必要なのである。
人の感情を惹かなければならない。
推論は、マネージメントがないと、成果主義は意味がない(将来のCulture Corner)。
日本メーカーの組織のフォーカスはどこでしょうか。
添付資料の2ページ(こちら)に簡単なビジネスフローが示している:
Foundation(基礎)―>ストラテジー ―>インプリメンテーション
ほとんどの社員はインプリメンテーション面に集中しているようだ。
つまり、全社員は「オペレータ」である。
(勿論、インプリメンテーションのようなところに管理が塹壕を掘っている)。
一方、誰もfoundationの面を見ていない。
どうして、社員全員がオペレータにならなければならないのか?
特に外国の社員にとって、これは問題になる。
外国にインプリメンテーションを要求しても、
foundationがない場合、外国人はそのことを許せず、入社する気持ちがおきない。
方針、理由、存在意義が不明なので。
経営品質向上プログラムのようなものはマネージメントの考え方やフレームワークを導入しているが、
マネージメントの本質を取り入れるためには何が良いだろう。
‐質問すること。徹底的な理由探し(例えば、マイコンをやっているかもしれない。しかし、どうしてマイコンをやっているのか?付加価値はどこか?)。
‐欲しいアウトプットを生み出すためには、全体的に何が必要か。
-社外(組織、企業、友達、家族・・・宇宙人)から知識、知恵、ケーススタディー等を取り入れる。
-人間バランス。
エンジニアリング・製造系及びコントロール・管理系(つまり、最適化系)人材と、
環境創造系;適切な質問する系;解放する系;総合的なビジョン系人材とのバランス。
-製品のようにマネージメント開発も必要。
他のアイデアがあれば、教えていただきたい。
結局、マネージメントは我々から生み出すもの。
我々が創造するもの。
我々の内に存在しているもの。
もう一つ忘れてはならないことは、結局、世界中、人間は人間であるということ。
マネージメントは20世紀の新しいイノベーションので、我々はマネージメント、組織、人間、自分自身を理解して、21世紀の組織を作ろう。