マーケティングはどこだろうか?
1993年、日本に向かって出港する私をオーストラリアの消費者が見送った。
コロンブスのように世界の未知を探しに行った。
日本企業のマーケティングは存在しないか?
日本のマーケティングは富士山に隠れているか?
オーストラリアの消費者が期待していました。
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1ページの添付図(こちら)のように、日本の半導体企業の歴史を少し見てみよう。
歴史的に(70、80年代)は製造中心があって、コモディティー中心(メモリー)もあった。
製造の場合、「計画」、「管理」、「数字」、「コスト」が大切。
そして、90年代に入って、その歴史的な「管理的考え方」、「計画的な考え方」、「数字的な予測」が日本半導体ベンダーの弱みになった。
競合分析を見ると、その考え方の弱みがいつも現れた。
SOC時代には市場・アプリ理解、ニーズ理解、トレンド理解等が大切となった。
SOCの価値があまり明確ではないので、その価値説明も重要となった。
その環境の中、ポジショニング、戦略的な面が大切になった。
つまり、マーケティングが大切になった。
現在はどうなっているでしょうか。
今、ベンダーのマーケティング部の役割は?
「考え方」は?
まだちょっと「管理的」,「計画的」,「数字的」そう。
つまり、まだ製造ドリブンで、
マーケットドリブンではないみたい。
2ページの添付図(こちら)に示しているのように、マーケティング部は営業管理や製造企画のように機能している。
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製造計画と違って、マーケットはコントロールするものではなく、
マーケットは理解するものである。
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例えば、私の母は2005年にデジタルカメラを買うか、予測できません。
しかし、母のニーズを理解できる。ニーズに対応する提供もできる。
例えば、半導体業界において、NEC、Fujitsu、Renesas、Toshibaはほとんどアプリケーションのプレイヤーではない。
それはNEC、Fujitsu、Renesas、Toshibaの市場理解が弱いから。
一方、海外の半導体ベンダーはアプリを推進している。
益々、彼らはシステムベンダーよりも、アプリをドライブしています(Broadcom, Intel, Qualcomm, MediaTek, TI等)。
従って、顧客の観点から「提案力」も弱い。
提案力もマーケティングの問題。
つまり、本当の市場理解が弱くて、アプリもあまり推進できない。
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私がこの状況をあまり許さない理由としては、生まれた時から日本の製品(電気製品や車等)に囲まれていたから。
しかし、製品は単なる日本からの輸出であり、
顧客(半導体ベンダーの顧客の顧客)を理解していない。
その上、日本のメーカーは顧客よりも、技術や媒体(ディスク、テープ等)に中心を置いている。
例えば、日本のデジタルカメラメーカーはオーストラリアのユーザーを理解しておらず、
アメリカ等のユーザーも理解していない。
まだ、オーストラリアの相手は私に
「マークさん、メーカーにちゃんと伝えてね」とたまに言っている。
私はあたかも「オーストラリア:日本製品のクレーム部」担当になったような気がする。
最近、私はギブアップした。
今では、オーストラリアの相手に「もう、Samsungの製品を買ってください。日本のメーカーからは技術以外に何も期待できないから」と伝えている。
結局、一番失礼なことは、メーカーは対応しなくて、顧客(マークさん等)は自分で遠いところからやって来て、対策をしなければならないということだ。