成熟度、成功要因による指標
20-30年前、ほとんどの半導体会社は「我々はA semiconductor companyです」と説明した。
1975年:
Intel: 「半導体会社」。
Moto Semi: 「半導体会社」。
TI: 「半導体会社」。
IBM:「半導体会社」。
Fujitsu Semi: 「半導体会社」。
NEC Semi: 「半導体会社」。
Hitachi Semi:「半導体会社」。
半導体業界の成熟度によって、単なる「半導体会社」ではなく、各会社がより深い位置つけを行った。
2000年:
Intel: 「プロセッサ会社」。
Moto: 「プロセッサ・コントローラー会社」。
TI: 「DSP会社」。
IBM:「LSIインプリメンティションパートナー」。
Broadcom:「超インテグレイションブロードバンドSOC会社」。
Qualcomm:「無線SOC会社」。
TSMC:「ファウンドリ会社」。
Fujitsu Semi: 「半導体会社」。
NEC Semi: 「半導体会社」。
Hitachi Semi:「半導体会社」。
つまり、Intelの1975年ICカタログの各ページはある会社の中心になった。
その半導体業界成熟度と共に、各会社の位置着け(ポジショニング)が分かれて、
各会社の成功要因や戦略的な指標も異なっていった。
つまり、単なるROI(Return on Investment-投資回収率)ではなく、独自の適切な指標が必要となっている。
例えば、
Broadcom:
Broadcomにとって、LSI設計者が競争力の源泉である。従って、適切な指標は:
Return on Design Engineers(RODE)。
(設計者回収率)。
TI:
Return on DSP/Analog Application Solutions(ROAS)。
(DSP・アナログのアプリケーションソリューション回収率)。
STMicro:
Return on Analog IP Hierarchy (ROIH)。
(アナログIPの階層回収率)。
IBM Semi:
Return on Design Methodology/System (RODM)。
(デザイン手法・システム回収率)。
Qualcomm:
Return on Technology Platform(ROP)。
(技術プラットホーム回収率)。
Sony Semi:
Return on differentiated final system products(RODFSP)。
(差別化がある最終システム回収率)。
そのような戦略的な指標を使えば、競争力の源泉(成功要因)は明確となり、
強みがさらに強まる。
差別化がさらに進む。
競争力が高まる。
現在、業界成熟度によって、各会社の理念、競争力源泉、提供価値、成功要因が異なるので、リンゴとオレンジを比較しないように注意しなければならない。